土地の選び方

土地の選び方。土地を買うには事前調査・事前準備が重要です。

土地の選び方>土地は売り手市場


土地は売り手市場であると言われますが、それはどのような理由からなのでしょうか。
ここでは土地に関する情報の流れ方などから議論を掘り起こし、土地の売り手市場がどのような仕組みになっているのかについてみていくことにしましょう。

一般的に、「土地を探す」となると、我々は不動産業者かハウスメーカーに依頼するでしょう。なぜなら彼らは、不動産の仲介・販売を営んでいる業者ですし、土地を探している顧客との距離も近いです。ですが、仲介については一流ですが、土地の性質の理解・把握に関しては一流なのでしょうか。

ここで注意しなければならないのは、情報の非対称性です。土地を探している側からすると、良い土地を探したい。いろいろな要望はあるでしょうが、悪い土地よりは良い土地が欲しいのは当たり前です。しかし、仲介者からすると、いい物件があればそれを紹介するにこしたことはありませんが、いい物件がなかなかないことも知っています。仲介業者は、良い土地を紹介するのが仕事なのではなく、たくさんの物件をさばくことが仕事です。ある土地に悪い部分があったとしても、それを隠して「いい物件」として紹介し、そのまま契約となるケースもあるかもしれません。

土地を見るプロである建築業者は、土地の性質や方角、地盤、日当り、周囲の土地の状況を見て、その土地を総合的に判断することができます。総合的に判断した上で、適正価格をつけることもできるでしょう。ですが、仲介業者が建設業者と同じように土地を見ていたら、たくさんの物件をさばくことができなくなってしまうのです。建設業者からしたら、建てられる家の種類も限られていて、相場を著しく下回るような土地でも、仲介業者はそのような土地でさえ相場価格に近い価格でさばいていかなければ、利益を得ることが難しいのです。

売り手にとっては、お勧めの物件であっても、買い手にとってはお勧めされたくない物件というのも多いです。ある土地に住宅を建てるためには、地盤を強化したり、盛り土をしたり、側溝を掘るなどをしなければならない、という土地があった場合でも、その必要な工事については契約前に触れずに話しを進めてしまう、といったケースも実際にあるのです。

さらに、買い手が求めているランクの土地を実際に紹介し、その土地と比べて明らかにランクの劣る土地を次に紹介することによって、最初に紹介した土地の成約率を上げる手法をとる仲介業者もいます。この手法で買い手が注意しなければならないポイントは、明らかに劣るランクの土地を紹介されても、それより優れている土地を過大評価しないことです。心理的に、明らかに劣るものと普通のものを見せられた場合、普通の方を普通以上に評価してしまうことがあります。このような売り手の心理的作戦に惑わされないようにしましょう。

親身になって考えてくれる仲介業者も存在しますので、そのような業者にお世話になりたいものです。複数の仲介業者に依頼してみたり、知り合いを通じて土地を探したりすることにより、悪徳仲介業者に惑わされる危険性が減るかもしれません。

土地の選び方、30項目





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