土地の選び方

土地の選び方。土地を買うには事前調査・事前準備が重要です。

土地の選び方>土地のみを買うことの難しさ


「土地だけを買いたいけど、なかなか難しい」という人は多いのではないでしょうか。
そこには、近年の地価の下落が関係しています。

不動産業者からしてみれば、ここ数年継続して地価が下落しているので、下落前に買った土地を今売却しても、赤字になってしまいます。値下がりしてしまった土地に、無理やり利益を上乗せして販売したところで、なかなか買い手も現れないばかりか、その利ざやは地価下落分や手数料などに飲み込まれてしまい、ほとんど儲からないのが現状でしょう。

そこで不動産業者は「土地のみ」を販売するより、より効率的に儲ける方法を考えました。
その方法とは、「土地を建物とセットで販売し、建物部分で利益を稼ぐ」というものです。土地のみを販売しても大した利益にならないのであれば、建物をセットにして販売して、利益を得ようという考え方です。何も建っていない状態の土地に、新しく家を建てて土地とセットで販売するというケースもあれば、今は何も建っていない状態なのに、その土地を「建築条件付き土地」として販売するケースもあります。
どちらのケースも、購入者側としては、土地と共に建物も購入するという事になります。


土地のみを購入したいと考える人の理由は様々ですが、現状ではこのように建物とセットになっているケースがほとんどです。また、これだけ「土地と建物のセット販売」が多くなってきてしまうと、チラシやインターネットで一般公開されている「土地だけの物件」は、建物を建てることができない理由があるのではないかと疑いたくなってしまいます。不動産業者からしたら、建物とセットで売る方が儲かるのに、それをしないで土地だけで販売している場合、建物を建てることができない何か都合が悪いことがあるのではないかと疑いたくなってしまいます。そのような疑いを晴らす術は、ご自身で現地調査して確かめるか、土地関係に詳しい第三者に相談するなどですが、なかなか難しいのが現状でしょう。

しかし、希望の土地のみを購入する方法がないわけではありません。
古くて安い中古の建物が建っている土地を購入して、その建物を解体して更地にしてしまえば、土地だけを手に入れた事になります。

また、いくら「土地と建物のセット販売」が多くなってきているといっても、全ての土地が建物とセットで販売されているわけではありません。中には、不動産業者が安く仕入れた土地を、格安で販売している可能性もあります。そういう物件に巡り会うためには、足しげく不動産業者回りをする必要があります。

中古物件付き建物にしろ、土地のみで販売されている物件にしろ、不動産業者回りをしたり、チラシやインターネットなどを活用したりして、数多くの情報を収集することにより、必ず希望の条件を満たす土地がみつかるはずです。地価の下落により、「土地のみ」を手に入れるのが難しいのは事実ですが、たくさんの情報を集めることにより、いつの日か「理想の土地」に巡り会うことができるはずです。

土地の選び方、30項目





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