土地の選び方

土地の選び方。土地を買うには事前調査・事前準備が重要です。

土地の選び方>土地は値切れるのか


土地には定価がないとよく言われます。確かに、土地の販売価格というのは価格設定が曖昧で、売主の一存で決められていることが多いのです。裏付けがない価格設定であれば、値切ることはできます。土地はその性質上、材料費や労務費がかかるものではなく、故に価格設定も「何となくこの価格でないと売りたくない」といったような売主の思い込みである場合が多いのです。住宅や工場の建設費用を値切るのと、土地を値切るのでは、根本的に相違があります。建物の建設費用そのものを値切ってしまうと、手抜き工事をされてしまう危険性があります。一方土地は、手抜き工事の心配はありません。値切ったからといって、その土地に細工して悪い土地に変えるなどということは不可能です。建物の建設費用よりも土地の販売価格を値切るようにしましょう。

それでは、土地を値切るにはどうしたら良いのでしょうか。「値切る」という行為は、交渉に他なりません。交渉相手はその土地の販売の仲介を引き受けている不動産業者です。交渉を成功させるには、お互いの信頼関係が不可欠です。交渉に不誠実な不動産業者、根切りと聞いて嫌な顔をするような不動産業者とは、信頼関係を結ぶことはできません。買い手の立場に立って考え、買い手の味方になってくれるような不動産業者でないと、根切り交渉は不成立に終わります。

不動産業者と信頼関係を結ぶことができたら、値切る理由を明確に、真摯に伝えましょう。買い手が誠実な態度で値切る理由を説明することにより、その熱意は交渉相手である不動産業者に伝わります。ここで手を抜くと、交渉はうまくいきませんので、値切る理由は情熱的に訴えましょう。何も恥ずかしがることはありません、他の誰でもやっていることなのです。「お金に困っていると思われるのではないか」「この人は恥も外聞もない人だなと思われるのではないか」などと躊躇する必要は一切ありません。買いたい価格を前もって用意しておき、「なぜその価格で買いたいのか」を説明することも効果的です。

土地の中には、値切りやすい土地というものも存在します。それは、売れ残っている土地です。売れ残る理由は様々ですが、売れ残っている土地が必ずしも悪い土地であるとも言い切れません。何らかの理由により売れ残っているが、その理由は自分にとっては差し支えない理由だと思えば根切り交渉をスタートさせれば良いのです。不動産業者は、売れ残っている土地を一刻も早く販売したいと思っているはずですので、このような土地の場合は案外あっさりと根切り交渉に応じてくれることもあります。

土地は値切ることができると書いてきましたが、それでも限度というものもあります。いくらでも値切ることができるわけではなく、最低価格というものも存在します。せっかく契約しかかっていたのに、欲を出し過ぎて値切りすぎることにより、交渉が決裂してしまう場合もありますので、ある程度のところで線を引くことも重要であると言えます。

土地の選び方、30項目





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